中畑清氏 巨人に活!聞かせたい又吉の言葉「毎回がラストチャンス」

[ 2017年6月9日 09:15 ]

日本生命セ・パ交流戦   巨人2―13西武 ( 2017年6月8日    メットライフドーム )

<西・巨>13連敗し報道陣に囲まれ、球場を後にする阿部(中央)
Photo By スポニチ

 スポニチ本紙評論家の巨人OBで前DeNA監督の中畑清氏(63)がナインへハッパを掛けた。今起きている連敗は誰のせいでもない。この結果を招いたナインの力ではね返すしかないことを強調した。

 巨人の選手に聞かせたい。6日、ロッテ戦でプロ入り初完封勝利を飾った中日の又吉が涙を浮かべながら口にした言葉だ。

 「毎回がラストチャンスと思っている。一回ミスしたら終わり」

 独立リーグからはい上がり、先発に転向した今季は目下リーグトップの防御率1・81を誇る右腕が、毎回最後のつもりでマウンドに立っているという。感動した。泣いたよ。

 巨人に今一番求められているのは、このハングリー精神、勝負にのめり込む姿勢じゃないかな。結果、負けるのは仕方ない。控えも含めてベンチの全員が心を一つにして戦うことが必要なんだ。

 私が監督をしていたDeNAは一昨年、交流戦の途中からリーグ戦にかけて12連敗を喫した。でも、試合内容は悪くなかった。力及ばず連敗してしまったが、選手は戦う姿勢を見失っていなかった。

 今の巨人はどうか。初めての経験で面食らっているのかもしれない。でも、考えてみなさいよ。負の流れをつくったのは他の誰でもない。自分たちなんだから、自分たちで止めるしかないんだよ。

 垂れ頭(こうべ)は何も生まない。頭を上げて、顔を上げて、下を向くな。声を出せ。野球人の原点に立ち返り、必死にもがいて連敗が伸びるなら、それは仕方ない。全員が「ラストチャンス」という姿勢を見せてくれたら、それでいい。(スポニチ本紙評論家)

続きを表示

2017年6月9日のニュース