侍Ｊ“ラッキーボーイ”小林５割男だ　またも貴重な一打

ＷＢＣ２次ラウンドＥ組   日本８―５キューバ （ 2017年3月14日    東京ドーム ）

＜日本・キューバ＞６回１死一、二塁、左前適時打を放った小林
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　侍ジャパンのラッキーボーイがまたしても貴重な一打を放った。１点を追う６回１死一、二塁。小林は代わったばかりのラエラの初球、スライダーに食らいついた。同点の適時打。３試合連続の打点を挙げた９番打者は「代打も送られなかったので、初球から積極的に打とうと思った」と振り返った。

　二塁走者の松田が同点のホームを踏んだが、光ったのは三塁コーチを務める大西外野守備走塁コーチの好判断だ。詰まり気味の打球が三遊間を抜けると迷いなく右腕を回した。左翼はデスパイネ。昨季ロッテではＤＨで１２３試合に先発出場し、左翼はわずか７試合だった。前寄りに守っていたが体重１０４キロで俊敏ではない。同コーチは「日本でも（数試合）守っているから守備力は頭に入っていた」と肩が決して強くないことも把握した。小久保監督は「よく（腕を）回してくれた。どういう打球が来たら行くか、誰が守備に就いているかイメージしてくれている」と称えた。

　今大会で打率・５００をマークする小林の一打に、大西コーチの好判断。この同点劇が８回の勝ち越しにつながった。　（神田　佑）