【侍Jライブ解説・牛島和彦氏】〈6回〉筒香の一発でイスラエル意気消沈 つけこんだ侍J

[ 2017年3月15日 21:34 ]

<日本・イスラエル>6回無死、先制のソロ本塁打を放った筒香はナインに迎えられる
Photo By スポニチ

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は15日、日本代表がイスラエル代表と対戦。侍ジャパン第6戦をスポニチ評論家の牛島和彦氏がライブ解説中。

◇試合速報
イ000 000   |0
侍000 005   |5

 【6回】<筒香の先制弾から一挙5点>

 千賀から代わった平野が6回表の守りをビシッと抑え、直後に5点のビッグイニングになった。

 イスラエルの立場で見ると、わずか1安打に抑えられている中で、筒香に一発を浴びて均衡を破られた。このショックは大きい。ガクッときたのだろう。その精神状態に日本がつけこんだ。

 打線が見事につながった。内川が粘って四球を選び、坂本が食らいつき、松田もボール球を飛びつくように捉えた。

 そして、なんと言っても筒香。1ボールの後、捕手が外に構えていたからツーシームだったのかな。甘く、高く入った球だった。低めは変化しても、高く抜けた球は変化しない。それをしっかり振れた。

 【5回】<両軍先発投手が交代>

 千賀は5回63球での交代。まだいけるかな…と思ったけど代えてきた。1安打無失点。よく投げた。ボールが先行したり、苦しい時もあったけど、集中してよく粘ったと思う。

 イスラエルの2番手アクセルロッドはほとんどが変化球。カットボール、ツーシーム、大きなカーブも投げる。日本は低めの球を打たない方がいい。ゾーンを上げて待って、しっかり捉えていってほしい。

 【4回】<千賀、初めて3人で終える>

 初めて打者3人で1イニングを終えた千賀。各打者の初球は全てスライダーだった。相手が真っすぐ、フォークに意識があるところ、他の球種でカウントを取れると楽になる。このまま粘ってくれれば。ただ、ここまでで55球。球数制限がある中、あと1回…2回いくのはは厳しいか。

 ザイドの球は指にかかったり、かからなかったりして、少しシュートしたり、きれいに真っすぐがきたり。それで打者が捉えにくい状況になっている。ただ、こちらも球数は増えてきた。2番手投手の勝負か。

 【3回】<侍J、一、二塁も無得点>

 また得点圏で先制できなかった。先発の千賀が頑張って、点を取ってくれるのを待つしかない状況だ。千賀は得意のフォークを投げるときに若干、引っかけてしまっている。真っすぐ、フォーク以外の球、スライダーやカーブでもっとカウントを取れれば…と思う。

 中田がスタメンを外れた打線。代役の内川が、空いた5番にそのまま入った。攻撃の流れがいいから、打順をいじることなく当てはめたのだろう。ここでは2死一、二塁で遊ゴロに倒れたが、次は勝負強さを見たい。

 【2回】<侍J、二、三塁の好機も得点ならず>

 1、2回と得点圏を逸した。結果論かもしれないが、無死一、二塁、鈴木のところは送っても良かったかもしれない。相手投手に空振りするような球がないので打たせていったんだと思うけど。

 2死二、三塁での小林。カウント3―1からの甘いスライダー見逃しは、真っすぐを待っていたんだろう。次はスライダーが気になって、真っすぐを見逃し三振。でも、点を取れそうな雰囲気はあるので、頑張ってほしい。

 【初回】<両軍とも走者が出るも無得点>

 千賀は先頭打者に初球ボールから入って2球目を安打された。不安に襲われるところで、2番打者をゲッツーに取れて楽になった。2回以降、なるべくストライクから入っていってほしい。

 相手先発のザイドはボールが高い。コントロールがそれほどあるとは思えないので、チャンスは出てくる。微妙な高さの球を上から叩いていくのか、それとも見極めていくのか。注目したい。

 【日本代表スタメン】投手 千賀

1番(DH)山田、2番(二)菊池、3番(中)青木、4番(左)筒香、5番(一)内川、6番(遊)坂本、7番(右)鈴木、8番(三)松田、9番(捕)小林

続きを表示

この記事のフォト

2017年3月15日のニュース