金本監督に星野氏が熱いエール 若手育成評価「優勝争いできる」

[ 2017年2月15日 07:51 ]

楽天・星野球団副会長(左)から激励を受ける金本監督
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 阪神・金本監督は、楽天の星野球団副会長から熱い激励を受けた。約1時間にわたって会談。若手育成を評価され、投手陣の整備を条件に「優勝争いはできる」と背中を押された。

 「まあ、そこ(若手の成長)は褒めてもらいましたね。2〜3年後が本当に楽しみだな、ということも言ってもらった。『引き続き、厳しく鍛えるように』とも。アドバイスというかね」

 自らと同じく猛虎を率い03年にリーグ優勝に導いた闘将の言葉は熱かった。「若い選手が力を付けてきている。どうしても俺は楽天の選手と比較をしてしまうけど、これぐらい振れればいいのになと見ていた」。北條ら若手の成長に関心を示され、金本阪神の最大テーマ「超変革」推進へ指揮官も決意を新たにした。

 「まあ投手は去年(3・38でチーム)防御率(はリーグ)2位だから。順番としては野手の方が先かなと。数字が示しているでしょう? チーム打率、得点というところの。野球は投手、守備から固めていくというけど、ウチの場合は今のところ、投手力は良いから。後ろがいないだけでね」

 ただし「イエスマン」でもない。星野副会長からは「もうちょっと投手固めができれば。ここ1点の試合とかで、後半のセットアッパー、クローザーのところを切り抜けられれば、優勝とは言わないまでも優勝争いはできると思う」と助言を受けたが、金本監督は自らの方針を貫く。今の阪神に必要な若手野手育成にさらに注力する考えだ。

 星野阪神も金本阪神と同じく1年目は4位で、その翌年にリーグ優勝を果たした。ただ「あいつは耕して、種まいて、育てないといけない。その苦労があるよ。俺の時は野村さんが種まいてくれたから、いい肥やしをあげればいい状況だった」(星野副会長)とチーム状況の違いを強調。恩師の言葉を胸に刻み「育てながら勝つ」野球を目指す。(惟任 貴信)

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2017年2月15日のニュース