正義152キロ出た!内川&松田にも緊張も同学年の真砂に遠慮なし

[ 2017年2月15日 06:10 ]

初のシート打撃に登板した田中
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 変身の152キロだ。ソフトバンクのドラフト1位・田中正義投手(22=創価大)が14日、シート打撃に初登板した。いきなり松田宣浩内野手(33)、内川聖一外野手(34)と対戦した立ち上がりこそ緊張から制球を乱したが、遠慮の要らない同学年の真砂勇介外野手(22)に対し、この日最速の152キロを計測。ネット裏から見守った他球団の007はそのギアチェンジ能力に警戒を強めた。

 力を解き放った瞬間だった。田中は同学年の真砂を迎え、制御することをやめた。初球は132キロのカットボールでファウル、2球目は151キロ直球で見逃し。3球目150キロがファウルされると4球目にはまた一段、ギアを上げた。外角への直球は球団のスピードガンでこの日、最速となる152キロを計測した。

 「(真砂を)なかなか打ち取れなかったので思い切り投げました」。結局、12球粘られたものの、最後は外角の150キロで右飛に打ち取った。

 立ち上がりは侍ジャパンの松田、内川を迎え、スーパールーキーも人並みに緊張した。「いい格好をしたいと思ってしまった。練習なのに…。大学の時は感じたことはなかった」。空気が乾燥していたこともあって球が手につかず、松田に四球を与えた。遊ゴロだった内川は「僕と松田には遠慮ぎみでしたね。(登板後)“思い切って投げろ、コラ”と言いました」と苦笑いする状態だった。

 だからこそ、その変身ぶりにネット裏はざわついた。楽天・小池均スコアラーは「力を入れた状態で実際、球速を上げるのは常人にはできない。普通は力を入れれば球速は落ちる。ギアを上げるという一流投手ができる能力を持っている」と目を見張った。この日、42球のうち150キロ超は8球だが、気兼ねなく投げた対真砂だけで5球だ。ロッテ・八島祥司スコアラーは「(遠慮は)味方に投げているのもある。現時点で150キロを投げるというのはいいものを持っています」と潜在能力の高さを警戒する。

 12日のバント処理などの投内連係ではお手玉、悪送球、サインミスなど連発し、特守では「野球って難しい!」と叫んだ。この日もショックを引きずりかねない立ち上がりだった。終わってみれば仕上がりの早いWBCオランダ代表右腕バンデンハークのこの日最速151キロを1キロ上回った。スーパールーキーの面目躍如だろう。「いい球を投げていたよ。また、次回、期待したい」と工藤監督も合格点を与える。

 「下半身をもう少し、使って投げられればいいと思います。今はうまくいっていないことが多い。焦らず頑張ります」

 まだ調整段階。能力を全て発揮する土台はできていない。その状況で一瞬だけ見せた輝きは、完成形となった時の末恐ろしさを感じさせた。(福浦 健太郎)

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