ソフトB柳田「ホームランの打ち損ないがヒット」今季は最低でも30本塁打

[ 2017年2月11日 11:40 ]

ソフトバンク 柳田悠岐外野手 インタビュー(下)

打撃論を語るソフトバンク・柳田
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 日本一奪還を目指すソフトバンクで、最大のキーマンとなるのが柳田悠岐外野手(28)だ。昨季は右手薬指骨折で戦線離脱するなど、2年連続のトリプルスリーを逃した柳田にとっても、捲土(けんど)重来を期すシーズン。今年からスポニチ評論家の仲間入りを果たしたソフトバンクOBの岸川勝也氏(51)が、宮崎キャンプで柳田に直撃インタビューした。(構成・東山 貴実)

 岸川 15年の34本塁打から昨季は18本塁打。開幕から徹底した内角攻めにさらされ、四球も格段に増えた。その影響で、打席での目付けなど変わってしまった部分が多かったのか?

 柳田 それはないです。常に真ん中付近、ベルトの高さの甘いところだけに目付けして、そこに来たらマン振り。反省は打撃が小さくなってしまったこと。開幕からしばらく打率が全然上がらなくて(※3)、とにかくヒットが欲しくて…。自分のスイングではなかった。

 岸川 だから今季は本塁打への意識がかなり高い。

 柳田 ホームランをたくさん打てるようになりたい。だから、フリーでもティー打撃でも、とにかくボールの内側だけを打つイメージ。去年まではボールに思い切りバチンとぶつけることだけで、そこまで考えていなかった。練習でも芯に当たった高いフライが増えた気がしますね。

 岸川 自身は2年連続トリプルスリーを逃した一方で、ヤクルトの山田哲人は達成した。

 柳田 レベルが違いますよ。ホームラン打つ角度からして凄いですよ、彼は。天才です。野球センスが違う。僕はセンスがないんで、その差です。

 岸川 山田と一緒にWBCにも出たかったのでは?

 柳田 出たかったですね。メジャーのスカウトにアピールしたかったんですけど(笑い)。日本のたくさんのファン、特に子供も見て(プロ野球に)憧れてくれると思うので出たかった。残念です。今回は応援に回ります。

 岸川 開幕に向けての青写真は?

 柳田 ここから振り込んで、オープン戦で“これや”というものを見つけたい。もう始まるじゃなく、“まだかな?早く来ないかな”という状態で開幕を迎えたい。

 岸川 最後に、今季の目標を宣言してよ。有言実行ということで。

 柳田 ホームランを最低30本以上。そこが全て。他の数字は、まぁ何とかなるかな。ヒットの延長がホームランという人もいるけど、僕はホームランの打ち損ないがヒットという考え方の方がいい気がします。ホームランが出る可能性のあるスイングを相手投手に対して入れられるかが僕には大事。とにかく小さくならないようにしたい。1年間どんなに打てなくても、そこだけは変えないように。

 岸川 ところで、お子さんいたよね?

「はい。1歳の女の子なんですけど、可愛いですね。心が安らぎます。(自主トレ前に)丸刈りにした時は、最初誰だか分からなかったみたいですけど(笑い)。

 ※3 開幕から18試合連続四球で、1970年の王貞治(巨人)のプロ野球記録に並ぶ。4月終了時点で打率・236。

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