中日ゲレーロ エース&ドラ1撃ち2発 大野たまげた「詰まりながら…」

[ 2017年2月11日 06:37 ]

ゲレーロはシート打撃で左中間にこの日2本目の本塁打を放つ
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 中日の新外国人、アレックス・ゲレーロ内野手(30=元ドジャース)が沖縄・北谷キャンプ第2クール4日目の10日、今春2度目のシート打撃で圧巻の2本塁打を放った。約1年間も実戦から遠ざかっていながら、エース格の大野、ドラフト1位の柳(明大)の直球を運び、新中軸候補が早くも持ち味のパワーを見せつけた。

 カウント1ストライク1ボールからの開始を設定されたシート打撃。ゲレーロが圧巻の弾道を描いた。それも2度も。

 1打席目では2年連続開幕投手を有力視される大野と対戦。ファウル、ボール後の3球目、高めの直球を左中間席の奥まで運んだ。「とてもいいバッティングができました。カウントは1―1から始まるのでストライクが来たら積極的にいこうと思っていました。高めのストレートをしっかり打てました」。軽く振ったように映っても見事なアーチを描き、大野を「詰まりながらホームランにされた」と驚かせた。

 福谷に対して二飛に倒れた2打席目を挟み、3打席目にはドラフト1位の柳を打ち砕いた。ファウル、ボール、ファウル、ボールで迎えた“フルカウント”からの5球目、内角直球を再び左翼席へ打ち込んだ。「カーブのいい投手。フルカウントからストレートをうまく捉えられました」。直前には大きく縦に割れるカーブがわずかに低くなったところを見極め、次の直球を仕留めた。積極的に振っても、ボール球には手を出さず、適応力の高さを見せつけた。

 ドジャースに在籍していた昨春キャンプ中に左膝を故障し、以降は実戦を遠ざかった。前回8日のシート打撃が昨年3月以来の投手との“対戦”で3打席無安打。約1年ものブランクをものともせず、2度目のシート打撃で早くも感覚を取り戻したかのような2発を放った。しかも、エース格と期待の新人という特徴の違う左右の投手から。今春初の対外試合となる12日の韓国・ハンファ戦(北谷)にも出場を志願。竜に頼もしい男が加わった。 (細川 真里)

 ▼中日・森監督 順調だと思いますよ。疲れている状態で、ああいうバッティングしてくれるとうれしいのはうれしいね。

 ▼巨人・森中スコアラー センスがある。

 ▼広島・田中スコアラー 失投を逃さず捉えていた。パワーがある。変化球への対応も見たい。

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