広島 勝利の方程式崩壊…今季初3連敗 2人揃っての失点は初

[ 2016年8月6日 05:30 ]

<広・巨>9回、勝ち越しを許して肩を落とす中崎

セ・リーグ 広島4―5巨人

(8月5日 マツダ)
 広島は同点の7回にルナが左翼線へ勝ち越し二塁打。だが、本拠地を包んだ歓声は一瞬だった。

 赤ヘルの躍進を支えてきた勝利の方程式が崩壊。2位・巨人との直接対決初戦に敗れ、今季初の3連敗となった。それでも、緒方監督は淡々と試合を振り返った。

 「追加点を取れず、流れを完全に持ってこられなかった。向こうも、こっちも絶対に負けられないという思いの中で、紙一重でやられた」

 第1の誤算はジャクソンだ。8回、先頭・橋本到の左中間二塁打と坂本の右前打で無死一、三塁のピンチを招き、阿部の二ゴロ併殺の間に同点にされた。続く9回には抑えの中崎も乱れてしまう。2本の安打と四球で1死満塁とされ、坂本に勝ち越しの左前打。さらに阿部の中犠飛で2点を失った。

 ジャクソンは18試合ぶり、中崎は13試合ぶりの失点。2人揃っての失点は今季102試合目で初めてだった。巨人とのゲーム差は5・5に縮まった。「しっかり反省し、明日勝ちにいくだけ」。指揮官は必死に前を向いた。

 ≪20年前と同じペース≫広島は巨人に敗れ、今季初の3連敗。3試合連続5失点以上も今季初めてだ。2位巨人とのゲーム差は5・5になり、6差未満に縮まるのは6月17日の5差以来。7月23日に今季最大に並ぶ11差として以降、どちらかに試合のあった10日間で巨人8勝1敗に対して広島3勝7敗。巨人に大逆転Vを許した96年も最大11・5差だった7月6日以降、同じく10日間で巨人8勝2敗、広島2勝7敗で5・5ゲームが縮まっていて、20年前と同じペースで追い上げられている。

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2016年8月6日のニュース