筒香 100号より大切なもの「勝たなければ意味がない」

[ 2016年8月6日 05:30 ]

<D・中>9回無死、左越えソロを放つDeNA・筒香

セ・リーグ DeNA3―4中日

(8月5日 横浜)
 喜びの表情などまるで見せなかった。2点を追う9回、DeNA・筒香が左越えに34号ソロ。プロ7年目にして節目の通算100号アーチを放った。しかし、チームは痛恨の逆転負け。主砲には当然、笑顔はなかった。

 「100号?どうでもいいです。通過点に過ぎない。試合に勝たなければ意味がない」。勝利があってこそ、一発に意味が生まれる。7月の月間MVPが発表された日の御礼弾。ヤクルト・山田に本塁打数で再び2本差をつけるなど、3冠王争いはし烈だが「そこ(3冠王)を目指すと、周りの選手、ファンから“一人でやっている”と思われる。だから、これまでと同じように」。フォア・ザ・チーム。その姿勢は決して変わらない。

 チームは連敗で借金2。試合後、筒香は4試合連続失点で救援に失敗した山崎康とともに球場を後にした。主将のチーム愛は、本当に強い。 (鈴木 勝巳)

 ▽筒香(DeNA)通算100本塁打 5日の中日18回戦(横浜)の9回に田島から今季34号ソロを放って達成。プロ野球278人目。初本塁打は10年10月7日の阪神戦で久保田から。

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2016年8月6日のニュース