阪神・岩貞 シーズン3本目満塁被弾 ボーグルソン以来球団9年ぶり

[ 2016年7月4日 05:30 ]

<中・神>3回無死、福田に満塁弾を打たれ、ひざから崩れ落ちる岩貞

セ・リーグ 阪神3―8中日

(7月3日 ナゴヤD)
 悪夢は三度繰り返された…。阪神先発の岩貞は同一シーズン3本目の満塁弾を浴びた。球団では07年のボーグルソン以来で、今季最短の3回6失点に沈んだ。

 同点の3回、大島の振り逃げをきっかけにした無死一、二塁でビシエドの左前適時打で勝ち越しを許し、ナニータへの四球で満塁とした後、福田に高めの直球を左翼席へ打ち込まれた。交流戦での西武・メヒア、ソフトバンク・城所に続く3本目のグランドスラム献上だった。

 際どいコースをことごとくボールと判定される不運にも「それが分かっていたらゾーンで勝負しろ、という話。審判がどうこうではない」と言い訳はない。「長打がダメなところで打たれてしまう。根本的に変えていかないといけない。ボールの精度もその他でも見つめなおしていきたい」と唇をかんだ。

 香田投手コーチも「四球からの失点が多い。ここを何とか乗り越えてね。正念場だと思う」と奮起を期待。プロ初完封した5月27日の巨人戦(東京ドーム)以来遠ざかる白星。『超変革』の申し子はもがいていた。 (遠藤 礼)

 ▼阪神・平田チーフ兼守備走塁コーチ (岩貞のバント失敗について)1、2球目も失敗して、こちらは簡単に決められる。勝てないピッチャーの典型だよ。

 ≪セ最多は4本≫岩貞(神)が3回、福田に満塁被弾。今季は6月3日メヒア(西)、同19日城所(ソ)に次いで3本目。阪神投手がシーズン3本の満塁弾を浴びるのは07年ボーグルソン以来9年ぶりで、日本人投手では85年池田以来。なお、シーズン最多被満塁本塁打のセ・リーグ記録は92年西村(ヤ)の4本。

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2016年7月4日のニュース