イチロー 福本に並ぶ115三塁打 息も切らさず涼しい顔で

[ 2016年7月4日 05:30 ]

<ブレーブス・マーリンズ>3回2死二塁、右中間へ適時三塁打を放つイチロー(AP)

ナ・リーグ マーリンズ1―9ブレーブス

(7月2日 アトランタ)
 マーリンズのイチロー外野手(42)は2日(日本時間3日)、「1番・右翼」で先発出場したブレーブス戦で今季初の三塁打を放って日米通算115三塁打(日本23、米国92)とし、福本豊(阪急)が持つプロ野球記録に並んだ。

 気温34度の酷暑。だが、三塁に到達した42歳は息も切らさずに涼しい顔だった。0―2の3回2死二塁。カウント2―2から右腕ハーレルの外角低めチェンジアップを捉えると、打球は右中間を真っ二つ。三塁まで滑り込む必要すらなかった。

 古巣の先輩に三塁打でも肩を並べた。イチローはオリックス時代の94年オフに福本が背負っていた背番号7を打診されており、走塁、守備でも足から滑り込むことを貫くなど共通点は多い。11年に日米通算43本目の先頭打者弾を放って福本のプロ野球記録に並んだ際には「面白いキャラの人なのでなかなか感慨深いというふうにはなりませんね」と冗談交じりに話していた。

 この日は04年に年間最多安打記録を破ったジョージ・シスラーの親族が観戦に駆けつけ、試合前に談笑した。メジャー通算3000安打まで残り11本。カウントダウンがいよいよ最終局面に入る。 (笹田幸嗣通信員)

 ▼福本豊氏 イチローが記録に並んでくれたことで、僕の名前が出てうれしい。三塁打はファンも見ていて面白いし、やっている方も楽しい。

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