【東東京】都小山台・高田健 完封一番乗り イチロー流トレで復活

[ 2016年7月4日 05:30 ]

<都小山台・実践学園>完封一番乗りを果たし吠える都小山台・高田健

第98回全国高校野球選手権・東東京大会1回戦 都小山台5―0実践学園

(7月3日 大田)
 最後の打者を11個目の三振に仕留めると、吠えた。終盤に右足がつりながらも自身公式戦での初完投初完封。東東京で完封一番乗りを果たした都小山台・高田健は「走者を背負っても思い切り腕を振れた」と笑みを浮かべた。

 1メートル83、63キロと細身なサイド右腕。昨秋に右肩を痛め今年2月まで休養を余儀なくされた。マーリンズのイチローが導入する初動負荷理論によるトレーニングを行い、最速136キロを計測するまで回復。「肩甲骨が柔らかくなった」。好物のきんぴらごぼうなどで1食どんぶり3杯の白米を食べて体重を11キロ増やし、エースを勝ち取った。持ち前の強気を貫いた好投を福嶋正信監督も「健太さまさま」と称えた。

 前日には14年センバツに21世紀枠で出場した時のエース伊藤(現中大)が打撃投手を務めるなどサポートした。「伊藤さんに感謝です。全員で一つ一つ勝ちたい」と高田健。03年の都雪谷以来、4校目となる都立勢の夏の甲子園出場を見据えた。 (松井 いつき)

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