巨人 これが“由伸スタイル”成功率100%の“足攻”

[ 2016年5月16日 09:11 ]

<巨・ヤ>初回無死一塁、二盗を決める長野

セ・リーグ 巨人3-2ヤクルト

(5月15日 東京D)
 仕掛けの早さ。巨人・高橋監督の采配は現役時代の打撃スタイル同様、攻撃的だ。「相手に関係なく、初回に点を取れば優位に進められる」。その言葉通り、初回に動いた。先頭の長野は中前打で出塁すると、続く立岡の2球目にスタートを切った。原樹が投げる前で「ちょっと早過ぎた」と振り返ったが、完全にモーションを盗み、捕手の中村は二塁へ投げることもできない。動揺した原樹から立岡が四球を選び、好機を広げて3点を先制した。

 今季、初回に仕掛けた盗塁は5度目で、全て成功している。チームの盗塁数は15で、イニング別でも初回が最多だ。片岡と立岡がともに2度。長野は3月31日のDeNA戦(横浜)以降、盗塁しておらず、試合前のミーティングで村田ヘッドコーチから「どんどん走れ」と指令を受けていた。

 さらに新人の原樹とは早くも3度目の対戦。投球時の癖も分析が進められており、盗塁された中村は「(原樹のモーションが)こうなった時にこう(スタートを)切れるというのはあったと思う」と警戒心を強めた。初回の3点がこの日の全得点。原樹は2回以降立ち直っただけに、長野の盗塁が勝利に結びついた。(飯塚 荒太)

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2016年5月16日のニュース