阪神 大誤算のマテオ「調子は悪かったと思う」

[ 2016年5月16日 08:20 ]

<D・神>9回裏1死二塁、下園(奥)に同点適時打を浴びて肩を落とすマテオ

セ・リーグ 阪神5-5DeNA

(5月15日 横浜)
 2点差を守れなかったマテオの不調も大きな誤算だった。開幕から18試合目で初被弾するなど1イニングで5安打を浴びる散々な内容。セーブ機会での救援失敗は逆転サヨナラ負けを喫した4月16日の中日戦(ナゴヤドーム)以来、2度目になった。

 「ブルペンでも投げていたので(準備不足は)気にしていないが、調子は悪かったと思う」

 本来の姿からは、ほど遠い投球だった。ストライクゾーンから鋭くボールへ曲げる得意のスライダーが決まらない。先頭打者のロペスには1ボール2ストライクと追い込みながら外角高めへ抜けた「宝刀」を痛打されて左翼席まで運ばれた。

 1死後は代打の乙坂に153キロ直球を打ち返される左中間二塁打。続く代打・下園にもスライダーを捉えられて同点の右前適時打を許し、試合を振り出しに戻された。「今日はグラウンドで勝負できなかったということ」。リーグ最多を誇っていた10セーブから積み上げられず、巨人・沢村に並ばれた。簡単に信頼が揺らぐことはなく、雪辱の快投に期待だ。(湯澤 涼)

続きを表示

2016年5月16日のニュース