金本監督、ゴメスの打撃改造計画 4番の筆頭候補にメス

[ 2015年12月24日 08:34 ]

金本監督がゴメスにメスを入れる

 阪神の金本知憲監督(47)が23日、マウロ・ゴメス内野手(31)の打撃改造計画を明かした。1年目から成績が下がった原因を明らかにし、メスを入れる。

 「やっぱりインサイドを攻められたからよ。日本は弱点を見つけたらそこを攻めてくるから、対応していかないとダメという話もしたし、ゴメスもわかっていた」

 1年目の昨季は143試合に出場して打率・283、26本塁打、109打点を記録。打点王のタイトルも奪取した。しかし今季は執拗(しつよう)な内角攻めに苦しみ打撃全部門で数字を落とした。同じ143試合に出場して打率・271、17本塁打、72打点。指揮官は内角球の対応以外にも、ステップ幅の修正をアドバイスした。

 「インサイドを攻められて、次はステップ幅が広すぎる。三塁線のファウル、三塁線の二塁打が1年目より減った」

 この部分も、すでに本人に指摘。帰国前に甲子園球場のクラブハウスで会談し、改善するよう提案したという。来春キャンプからスタートさせる。チームの勝敗に直結する存在感だけに、直接指導する可能性もある。

 「アルプススタンドの方への、でかいファウルを、うまくフェアゾーンに入れたらすごい打者になると思っていた。(今季は)あそこに詰まってボテボテというファウルが多かったな…」

 弱点を克服すれば再び敵にとって脅威の存在となることは明らかだ。来季4番の筆頭候補。虎打線の命運を握る助っ人は、金本監督のアドバイスでかつての「4番・金本」以上の長打力を兼ね備えることになる。(山本 浩之)

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2015年12月24日のニュース