プロ野球選手会 賭博再発防止へ“アンチギャンブルガイド”

[ 2015年12月4日 07:35 ]

労組・日本プロ野球選手会の総会終了後、会見する嶋会長(中央)。左は東出、右は大島

 労組・日本プロ野球選手会(嶋基宏会長=楽天)は3日、大阪市内で定期総会を開き、巨人の3投手が無期失格処分となった野球賭博問題を受け、来年2月のキャンプで選手会が12球団(1、2軍別に計24カ所)を回って行う巡回ミーティングで、選手会が作成した意識付けプログラムを使って賭博への注意喚起を行うことを決めた。

 「重要なテーマであると再確認した。一人一人の意識、自覚の問題なので、定期的に話し合いの場を持っていくということ」と嶋会長。プログラムは“アンチギャンブルガイド”ともいうべきものとなる見込みで、「ギャンブルとの付き合い方。賭け麻雀、賭けゴルフから、より深いところに入っていく。(賭け麻雀も)雀荘でやる分にはセーフだと思っている選手もいるし、合法、違法のラインをしっかり説明していく」(日本プロ野球選手会運営委員)とした。

 野球賭博問題で、「社会の公共財」としての地位確立に取り組んできたプロ野球界の体質が問われているだけに、再発防止に向けて、具体例を挙げて賭け事の違法性の線引きを詳細に説明する。

続きを表示

2015年12月4日のニュース