日本生命から藤井ら6選手選出 社会人ベストナイン 

[ 2015年12月4日 05:30 ]

日本生命の藤井

 2015年度社会人野球表彰(主催・日本野球連盟、共催・スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社、協賛・シチズン時計)のベストナイン部門が3日、発表された。都市対抗と日本選手権の2大大会を制した日本生命からは、都市対抗で橋戸賞を受賞した藤井貴之投手(27)ら6選手が選出された。個人記録表彰とともに9日に都内で表彰式が行われる。

◇社会人ベストナイン◇

 位 置  選手名  年齢 所  属
 投 手 藤井 貴之 27(日本生命)
 捕 手 古川 昌平 23(日本生命)
 一塁手 広本 拓也 27(日本生命)
 二塁手 峰下 智弘 23(大阪ガス)
 三塁手 多幡 雄一 33(Honda)
 遊撃手 山本 真也 31(日本生命)
 外野手 山田 敏貴 27(JX―ENEOS)
  〃  上西 主起 23(日本生命)
  〃  市原 一樹 24(三菱重工広島)
 D H 高橋 英嗣 31(日本生命)

 【選考経過】

 <投手>都市対抗、日本選手権2冠に導いた藤井貴(日本生命)と、年間7勝で最多勝利投手賞の石橋(Honda)との争いとなった。2大大会で優勝投手になるなど史上3チーム目の夏秋連覇の偉業へ大きく貢献したことを評価する声が多く、藤井が選出された。

 <捕手>規定打席には及ばなかったが、巧みなリードで夏秋連覇に貢献した古川(日本生命)と、年間4本塁打、打率・413と打撃でも好成績を残した木下(トヨタ自動車)の一騎打ち。都市対抗で優秀選手賞、日本選手権で最高殊勲選手賞と安定した成績を残した古川が上回った。

 <一塁手>年間打率・390をマークした広本(日本生命)をはじめ、田中(日立製作所)、都市対抗で優秀選手賞を獲得した岡(日本新薬)を推す声もあったが、日本選手権は打率・438で打撃賞を受賞した広本が選ばれた。

 <二塁手>年間最多の9二塁打、15打点を挙げた山崎(JX―ENEOS)と峰下(大阪ガス)の争い。都市対抗、日本選手権の2大大会でともに優秀選手賞を獲得した峰下が選出された。

 <三塁手>多幡(Honda)が満場一致で選ばれた。三塁手部門で最多の年間24試合に出場。日本代表でも4番を務めた。都市対抗は打率・375、準優勝した日本選手権で・333をマーク。20四死球と勝負を避けられる場面も多く、ベテラン健在を見せつけた。

 <遊撃手>山本真(日本生命)が文句なしで選出された。年間22試合の出場で1失策と堅守が評価され、打撃でも年間トップの4三塁打、14打点、9犠打とチームへの貢献度は絶大で、2大大会で優秀選手賞を獲得したことも評価された。

 <外野手>年間打率・442で首位打者賞を獲得した山田(JX―ENEOS)がまず選出。続いて年間2位タイの30安打の上西(日本生命)が選ばれた。市原(三菱重工広島)、赤嶺(NTT西日本)、土井(大阪ガス)の3人で評価が分かれたが、市原の年間2位の9盗塁に注目。リードオフマンとして都市対抗19年ぶりの4強入りに貢献したとして3枠目の選出が決まった。

 <指名打者>高橋(日本生命)が文句なしで選出された。主軸としてチームをけん引し、最多打点賞となる18打点をマーク。ともに優秀選手賞を獲得するなど2大大会制覇に大きく貢献したことが評価された。

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