由伸監督 頑丈“ベンツの体”つくれ!「いい選手の条件」

[ 2015年12月4日 06:00 ]

高橋監督はベンツの前で笑顔でポーズ

 「2015 ヤナセ・ジャイアンツMVP賞」を受賞した巨人・高橋監督が、都内で行われた贈呈式に出席し、ベンツ「C180」(車体価格427万円)を贈られた。

 ベンツといえば重厚感のある頑丈なボディーが魅力の一つ。高橋監督がプロ入り後、最初に購入したのがベンツで「プロ野球選手になった証のような感じ」と当時を振り返った。約3年間乗ったが「故障は一回もなかった。強いイメージ」。そんな鋼のボディーを選手たちに置き換えて「いい選手の条件。ケガをせず、一年間フルに戦ってほしい」と訴えた。

 今季は阿部や坂本、杉内に内海と投打の主力に次々と負傷者が出て、4年ぶりにリーグ優勝を逃した。一部若手の台頭もあったが、固定したメンバーで戦えなかった。高橋監督も現役時代はケガを恐れぬ全力プレーを信条とし、その代償として故障に泣かされた。「自分もケガが多かった」と自覚するからこそシーズン通して体調を維持することの重要性を痛感している。「準備だったり、体と向き合うこと」が大事だと説き、「いまの自分に何が必要かを考えていたつもり」と現役時代を振り返った。監督の立場に変わるが「みんなも、それくらいの自覚はあると思う」と選手に期待している。

 来季の受賞者として期待する選手を問われると、菅野の名前を挙げた。日ごろから軸となるべき選手として公言している阿部、長野、坂本、内海、菅野の中で唯一、受賞していないというのも理由だが「信頼は揺るがない。貯金を一つでも多くつくってほしい」と今季は首痛で離脱した右腕にフル回転を望んだ。

 自身は今季選手として77試合に出場し、特に代打で・395の高打率をマークし、03年以来の受賞となった。ただ、受賞対象者は選手に限られるため、来季からは選考対象外になる。「監督もいい采配をして、その選考の中に入れてもらえたら」と本音に近い、冗談も飛ばしていた。 (川手 達矢)

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2015年12月4日のニュース