ロッテ 崖っぷち連敗…鷹キラー古谷の続投判断が裏目に

[ 2015年10月16日 05:30 ]

<ソ・ロ>9回、静まりかえるロッテベンチ

パ・リーグCSファイナルS第2戦 ロッテ1―6ソフトバンク

(10月15日 ヤフオクD)
 ロッテの「鷹キラー」古谷が踏ん張り切れなかった。1―1の6回。2死からこの試合初の連打で一、二塁のピンチを招く。続く内川に1ストライクからの低めのカーブを左中間に運ばれた。「ちゃんとボール球を投げないといけなかったのに、打てる球を投げてしまった」。決して甘い球ではなかったが、決勝の2点適時二塁打とされた。

 ここで降板し、ベンチに戻ると椅子を叩いて悔しがった。伊東監督に握手でねぎらわれたが、目を真っ赤にしてぼう然とグラウンドを見つめるしかなかった。「途中まで良くても結果的にチームが勝てなかった。悔しいとかそういうレベルじゃない」。ソフトバンクには10年9月14日(千葉マリン)から6連勝中で、5回までは相性の良さを発揮していたが、2死からのほころびを止めきれなかった。2番手・益田も連打を食い、古谷には4失点の記録が残った。

 難しい交代判断だった。古谷は2回に李大浩に先制ソロを許したが、3回から5回までは完全に抑え、球数は5回終了時点で57。伊東監督は「内川を(2打席連続で)うまく料理していた。球数も余裕があったし、今年一番の投球をしてくれていて、あそこで代えるのは申し訳なかった」と言った。右打者の内川に対して右投手を送る選択肢もあったが、結果として続投判断が裏目に出た。

 第1戦のサヨナラ負けに続いて連敗を喫し、一気に王手をかけられた。「追い込まれたね。崖っ縁から力が出てくることに期待したい。悔いが残らないように策は考える」と指揮官。5年ぶりの下克上実現を信じて、最後まで抵抗を続ける。 (重光 晋太郎)

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