阪神、金本氏しかいない!近日中2度目交渉「何度でも会って話を」

[ 2015年10月8日 07:03 ]

阪神新監督候補の金本氏

 何度でもアタックする! 振り向くまで口説く! 阪神が来季の新監督として1日に就任要請をしたOBの金本知憲氏(47)に、今後何度も交渉に臨む考えであることが7日、分かった。近日中にも2度目の入団交渉を行うが、今のチームを再建できるのは金本氏しかいないと訴えていく。

 思いのたけを伝えるためには、回数はいとわない。阪神は来季新監督として、金本氏に就任要請を済ませている。この日、広島が中日に敗れたためクライマックスシリーズ進出が決定。現体制へ配慮しつつ水面下で近日中にも2度目の入団交渉を行うが、球団幹部は誠心誠意を示すために、何度でもアタックする用意があることを明かした。

 「先方の都合もあるので何回も会えるか分かりませんが、会えるのなら何度でも会って話しをしたいですね」

 1日に行われた1回目の就任要請のセッティングにも、球団の誠意は表れていた。9月30日に球団取締役会が開かれ、和田監督の今季限りでの退任を発表。電鉄本社―球団間で即座に意思統一をはかり、翌日には兵庫県内のホテルで南球団社長らが金本氏と初交渉の場をもった。

 すでに明らかになっているように、極秘会談の席上では組閣、チーム編成まで話が及ばなかったという。一部報道では「組閣を巡って球団と金本氏の間にギャップ」という情報も流れたが、全くの事実無根。球団サイドが新監督の就任を要請、熱意を伝えた上で、チーム変革に向けた双方の考え、将来のビジョンについての議論に終始した。

 それがまた、球団が示した誠意の一つだろう。超人気球団の阪神監督を引き受けるとなるのであれば、熟考の時間は必要だ。ましてや、チームは今、主力選手の高齢化、助っ人依存の体質、若手選手の伸び悩みなど課題は山積。仮に、一回目の交渉から球団が組閣案を突きつけ、結論をせかして押しつけるようなことをしていれば、金本氏を身構えさせることにもなりかねない。

 それでも球団サイドは近日中に行われる2度目の極秘交渉では、一気に「金本監督誕生」への動きを加速させたい考えを持つ。現任コーチの処遇決定にもかかわるからで、並行して、新体制の組閣づくりとやるべき事案は多い。また、課題が山積しているからこそ新体制を整えた上で秋季練習、秋季キャンプ――が理想だからだ。

 そのためには何度でも足を運び、話を聞き、ともに勝てるチーム作りをスタートさせたい。しっかりと手順を踏み、誠意ある交渉で、最高の返事をもらいたい。阪神は不退転の決意で、交渉に臨んでいる。

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2015年10月8日のニュース