巨人 コミッショナーに告発 賭博関与の福田は無期か1年間の失格も

[ 2015年10月8日 05:30 ]

巨人の山岸球団取締役連盟担当(左)が告発状を熊崎コミッショナーに手渡す

 巨人は7日、福田聡志投手(32)が野球賭博に関与していたとして、熊崎勝彦コミッショナー(73)に告発をした。午後4時55分。日本野球機構(NPB)を訪れた巨人の山岸均取締役連盟担当が告発書を熊崎コミッショナーに手渡した。

 野球協約第180条(有害行為の告発)に該当するとした今回の告発で、巨人は八百長行為はなかったとして、直接関与する試合について賭けることで永久失格となる野球協約第177条の不正行為ではなく、出場しない試合に賭けることを禁じ、1年間か無期の失格となる180条に基づいて告発。巨人の森田清司法務部長は「球団の調査では勝敗への関与は認められず、間接的な関与、共謀については現在までの調査で出ていない」と説明した。

 今後は調査委員会で調査が行われる。同コミッショナーは「広く、多角的な視野で調査を尽くす。ご迷惑をお掛けしたファンや関係者に応える」と話した。具体的には(1)告発内容の事実関係の有無(2)勝敗への関与の有無(3)組織的な背景(4)反社会的勢力や暴力団との付き合いの有無――などを徹底究明する。調査委が177条違反に該当すると判断する可能性もある。

 告発書の中にある笠原については、巨人は野球賭博行為はなかったとしているが、笠原が福田に紹介した知人男性が野球賭博常習者で、笠原との関係性が調査委で認められれば、野球協約違反となる。熊崎コミッショナーは「(笠原に)告発相当の有害行為があったかどうかも調査委員会で判断する」とした。

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2015年10月8日のニュース