マエケン 来季メジャー挑戦も「話し合って決めていく」

[ 2015年10月8日 06:20 ]

<広・中>深々と一礼してグラウンドを去る前田健

セ・リーグ 広島0-3中日

(10月7日 マツダ)
 CS進出を逃した試合後に行われた最終戦セレモニー。広島・前田健は号泣する大瀬良の横に付き添い、何度も励ましの言葉をかけた。

 「きょうの負けは大地(大瀬良)一人の責任じゃない。チームとしての負け。全員に責任がある」。エースは気丈に振る舞った。

 勝てば3年連続のCS進出が決まる大一番。自身は今季2度目の中4日で、責任を果たした。7回125球を投げ、6安打を浴びながら無失点。4度も得点圏に走者を背負ったが、本塁は踏ませなかった。「粘り強くゼロに抑えられた」。だが、力投は報われなかった。8回に2番手の大瀬良が3失点。打線も初回の1安打のみで今季17度目の零敗を喫した。

 セレモニーが終わると、一人最後まで残って、ファンの声援に手を振って応えた。かねてポスティングシステムによる大リーグ挑戦を希望。昨年12月の契約更改交渉後の会見では「できるだけ早くという気持ちは変わらない。来年、行ければいいなと思う」と話した。この日は今後について聞かれると「家族、球団と、いろいろ話し合って決めていくと思う」と慎重に言葉を選んだが、「大きな方向性は変わっていないか」との問いには「そうですね」と答えた。

 今オフ球団は本人の意向を確認した上で、慎重に判断していく方針だ。5年ぶりの最多勝を手にしたエースの去就が注目される。

続きを表示

この記事のフォト

2015年10月8日のニュース