長曽根ストロングス 最多5度目V 熱血指揮官も胴上げされ涙

[ 2015年8月13日 05:30 ]

優勝した長曽根ストロングスのメンバーがガッツポーズで喜ぶ

高円宮賜杯第35回全日本学童軟式野球最終日・決勝 長曽根ストロングス(大阪)8―2東松山野球スポーツ少年団(埼玉)

(8月12日 大田)
 大田スタジアムで、高円宮妃久子さまご臨席の下、決勝が行われた。長曽根ストロングス(大阪)が東松山野球スポーツ少年団(埼玉)を8―2で破って4年ぶり5度目の優勝を果たし、自らが持つ最多優勝回数を更新した。大阪府チームの優勝は10度目。1番・安田大輝内野手(6年)が2安打2得点をマークするなど、打線が2回までに7得点。長野陽人投手(6年)が2失点で完投した。

 5度宙を舞った。長曽根ストロングスの熊田耐樹監督(50)は胴上げをされると涙を浮かべた。試合中も客席に届くほどの怒声で選手を鼓舞した熱血監督は「選手は僕が泣いてるの初めて見たやろうね。日本一のときしか泣かないから」。5度目の男泣きだった。

 立ち上がりで勝負を決めた。初回先頭・安田が右中間二塁打を放ち、そこから敵失に乗じて4者連続得点。2回にも無死一塁で安田が準決勝から5打席連続安打となる左前打で好機を広げ、3得点につなげた。リードオフマンは「点を取ってピッチャーを楽にしてあげたかった」と話した。

 安田の父でマネジャーの孝さん(37)は尽誠学園(香川)で2年春に甲子園出場。昨年夏まで、今夏甲子園初出場の大阪偕星学園のコーチを務めた。「うまくなくても本気で野球に取り組む“心”が大事」と、高校生にも息子にも常々伝えてきた。昨夏全国Vの大阪桐蔭を破った7月28日の大阪大会準々決勝も父子で観戦。安田は「すげえって思った。一生懸命練習すれば甲子園に行ける」と、大阪偕星イズムを胸に刻んだ。

 指揮官の帽子には全国制覇の度に星の刺しゅうが加わる。「5回が目標だったけど、6、7回できれば」と笑顔。浪速の常勝軍団は02、03年以来2度目の連覇へ向け動きだす。 (渡辺 剛太)

 ▼大阪・長曽根ストロングス・長野(5安打、自責点1で完投して優勝投手)日本一になるためにやってきた。試合中は疲れを感じなかった。

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2015年8月13日のニュース