感極まる岩隈 ノーヒットノーラン「家族が見に来てくれていて心強かった」

[ 2015年8月13日 07:32 ]

ノーヒットノーランを達成したマリナーズの岩隈(AP)

ア・リーグ マリナーズ3-0オリオールズ

(8月12日 シアトル)
 マリナーズ・岩隈久志投手が12日(日本時間13日)、本拠地でのオリオールズ戦で自身日米通じて初めてのノーヒットノーランを達成した。岩隈は強打のオ軍打線に対して3四球を与えたものの、116球で9回を投げ抜き安打は1本も許さなかった。

 日本投手のノーヒットノーランは96年にドジャースで、01年にレッドソックスで達成した野茂英雄以来、2人目で3度目。岩隈はメジャー88試合目の先発で、初完投初完封となった。

 「凄い声援が後押ししてくれた。(意識したのは)最終回のマウンドに上がってから。とにかく一人一人でいこうと思っていました」と試合後にダグアウトで米テレビ局のインタビューに答える表情は感極まっていた。また、日本のテレビでのインタビューにも「気持ちで投げました。自分らしいピッチングを出そうと、全力で投げました」と興奮さめやらぬ表情で語っていた。

 2四球で招いた4回2死一、二塁ではパレデスを三振。8回は先頭のスクープを四球で歩かせたが、1死からジョセフを遊ゴロ併殺に仕留め切り抜けた。9回は3者凡退で、最後の打者パーラは浅い中飛に打ち取り喜びを爆発させた。

 「家族がきょうも見に来てくれていて心強かったし、きょうはスタンドのたくさんの応援のおかげでできた。感謝の気持ちでいっぱいです」とホームのファンへ感謝した右腕。故障に苦しんだ今季はこれでまだ4勝目だが、生涯忘れられない大きな白星となった。

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