オリ12点で連敗脱出!安達 初2発&自己最多6打点

[ 2015年7月9日 05:30 ]

<西・オ>5回2死一、二塁、左越え3ランを放つ安達

パ・リーグ オリックス12―6西武

(7月8日 西武D)
 負ければ借金20で、今季ワーストを更新する崖っぷちの中、オリックスの意地が爆発した。けん引したのは安達だ。3回には野上から2ラン。5回には藤原から3ランと、プロ初の1試合2発。6打点は自己最多という大当たりで、カラバイヨの33打点に次いで、チーム2位の32打点に浮上。チームの連敗を5で止めて「とにかく勝ってよかった。僕らはもう勝つしかないので」と喜んだ。

 前夜を含め、西武戦は直近3試合で無得点に終わる不甲斐なさ。浮上の兆しを見せないチームに、この日、都内でオーナー会議に出席した宮内義彦オーナーは「ビリよ! 何とかしてよ」と苦笑いした。表情こそ柔らかかったが、現場への要望については「勝つこと。それしかない」と厳命。借金15で采配を任された福良監督代行にしても、これ以上は負けられない状況で、「気持ちでいったね。安達も試合前は打てなくていいから、勝ちたいと話していた」と勝利に胸をなで下ろした。

 大量点に守られて、先発の東明も6回2失点で3勝目。6月24日の楽天戦で勝利投手になった直後、扁桃炎で39度超の高熱を発して離脱していたが、汚名返上のマウンドで「(大量点で)思い切って攻めの投球ができた」と安達らに感謝した。

 二塁打が出ればサイクル安打達成だったが、安達は「(本塁打2本で)越えちゃいましたね」と笑い、福良監督代行も「また何年か後だな」とニヤリ。快挙達成とはいかなかったが、チームに笑顔が戻ったことが何よりだ。西武プリンスドームでは、開幕から8試合目でようやく初勝利。負傷者続出の中、主力で唯一、キャンプから一度も離脱していない安達の強さと意地が光った。(鶴崎 唯史)

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2015年7月9日のニュース