福留1発も…金子の前にゴメス3三振、鳥谷2三振

[ 2015年6月14日 06:33 ]

<オ・神>4回、福留は金子(手前)から右越えソロホームランを放つ

交流戦 阪神1―15オリックス

(6月13日 京セラD)
 阪神は昨オフに獲得を目指した「かつての恋人」金子に軽~くひねられた。降板する7回までに奪った得点は福留のソロアーチによる1点のみ。この日の6安打を含め最近8試合連続で1桁安打と低空飛行を続ける打線に、和田監督もお手上げだ。

 「金子は(今季登板が)4度目ということで本調子を想定してゲームに入ったけどね。先制はできたけど、その後が続かない。個々の状態が上がってこないね」

 昨年11月に右肘を手術したこともあり、ここまでは1勝1敗、防御率4・50。昨季、沢村賞を獲得したとはいえ、現状なら攻略できるかも…。そんな淡い期待を抱いた虎党もいただろうが、現実は厳しかった。

 初回をあっさり3者凡退で退けられると、中島の連続失策でつかんだ3回2死一、三塁も鳥谷が見逃し三振に倒れた。1―13の7回には狩野、今成がこの日唯一となる連打。せめてもの意地を見せてほしかったが、梅野、荒木、柴田の若手トリオが揃って凡退した。

 4番ゴメスは、さらにひどかった。金子の前に3三振で5月28日楽天戦に続く今季2度目の4三振。見逃し三振に倒れた4回は、ラストボールとなった内角直球に対する判定への不服から山本球審に対し、声を荒らげる場面もあった。

 「それ(審判の判定)も、いつものこと。野球ですから。(金子に)良いピッチングをされた。日本を代表する投手。それぞれの球種、コントロールで良いものを出されて難しかった。過ぎたことだし、切り替えてしっかりやりたい」

 最後は前を向いたが、3連敗中の3試合は9打数無安打で7三振。不調で2戦連続先発落ちしたマートンに続き負のスパイラルにはまりつつある。「際どいところを取られて、常に追い込まれた状態で最後はボール球に(バットが)止まらない。ちょっと悪循環だね」と指揮官も心配を隠さない。浮上のきっかけは、どこにあるのだろうか。

 ▽鳥谷(阪神)通算1000三振 13日のオリックス2回戦(京セラ)の3回に金子から見逃し三振を喫して記録。プロ野球59人目。初三振は04年4月2日の巨人戦で上原から。

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2015年6月14日のニュース