ロッテ田村 待望プロ1号!先輩・坂本の助言に即“恩返し”

[ 2015年6月14日 05:30 ]

<ロ・巨>6回裏1死からプロ初本塁打の田村は顔をくしゃくしゃにしてベンチの出迎えを受ける

交流戦 ロッテ3―1巨人

(6月13日 QVC)
 高校通算37本塁打を誇った「甲子園のスター」が、3年目で待望のプロ1号を放った。0―0の6回。ロッテ・田村は杉内が投じた外角高めの直球を芯で捉えた。打球は右中間席へ一直線。「上がりすぎたかなと思ったけど、風に乗ってくれた。ほんまにビックリです」。二塁を回ったあたりで、光星学院(現八戸学院光星)の先輩・坂本からも「おめでとう」と言葉を掛けられた。

 試合前、坂本にあいさつに出向くと「上半身が開いてるぞ」とアドバイスをもらった。「勇人さんの言葉を意識して左肩が開かないようにしたら本塁打になった」。約1カ月前から続ける早出ロングティーも実を結んだ。「力じゃなく体の使い方を意識することで打球が飛ぶようになった」。最初はなかなかフェンスに届かなかったが、今では柵越えを連発するほど飛距離がアップした。

 捕手としての守備でもビッグプレーを演じた。8回2死二塁。坂本のリードが大きいことを見逃さなかった。堂上の初球をあえて外角に外して矢のような球を送り、タッチアウト。最高の助言をしてくれた高校の先輩に恩をあだで返す形になったが、ピンチを断ち切って勝利を引き寄せた。

 リードでも石川の7回6安打1失点の好投を引き出し「チームが勝ってよかった。勝たないと本塁打も価値がなくなるから」。プロ1号よりもチームの2連勝を心から喜んだ。

 ▼ロッテ・鈴木(応援の両親の前で、8回の2号ソロなど3安打2打点)交流戦残り2試合も連勝して、借金0でレギュラーシーズンに戻りたい。

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2015年6月14日のニュース