坂本 まさかのけん制死…巨人 4年ぶり交流戦負け越し決定

[ 2015年6月14日 06:00 ]

<ロ・巨>8回2死二塁、打者・堂上の時、捕手・田村のけん制に戻れず、アウトとなる二走・坂本(二塁手・鈴木)

交流戦 巨人1―3ロッテ

(6月13日 QVC)
 焦りや責任感が、そうさせたのか。普段ならあり得ないミスが巨人・坂本に出た。1点を追う8回2死二塁の走者だった。堂上への初球後にリードを広げすぎ、捕手からのけん制球でタッチアウト。堂上は7回に特大本塁打を放っていた。

 「恥ずかしいミス。何年もレギュラーでやっている選手が、ああいう場面でああいうことをしてはいけない」。主将が猛省した。逸機のダメージは大きく、チームはQVCマリンで7連敗。3カード連続の負け越しで、交流戦は4年ぶり3度目の負け越しが決まった。

 原監督は「攻撃的にやる中で、ああいうミスはあまり責めたくはない。何とかしようという攻撃性の中で出た」と評した。特にサインなどは出ていなかったが、積極走塁はチームの武器。川相ヘッドコーチも「ミスが出ないようにプレーすると、悪いケースにいく場合がある。積極的な気持ちが今は必要」と訴えた。

 阿部、村田、片岡らが故障離脱。この日はアンダーソンがコンディション不良で欠場した。原監督は「チーム状況の中で、チャンス(を与える)というよりも最善策」と坂口、辻、加藤の3人を今季初スタメンに抜てき。だが、いずれも起爆剤にはなれなかった。

 「なかなか男になってくれる選手が出てきませんね。今、欲しいのは平均点の70点よりも、10点か100点かという打撃陣」と指揮官。今年も交流戦でパに押し込まれたセ6球団。貯金があるのは巨人だけで、首位から最下位まで4・5ゲーム差という大混戦だ。ミスを恐れず、ミスをしても取り返す個の力こそが、巨人の苦境を打破する。

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