メジャーで鮮烈デビュー経験のハム助っ人コンビ 有原の初勝利アシスト

[ 2015年5月16日 05:30 ]

<日・オ>スタンドに向かって手を上げるレアード(左)と有原

パ・リーグ 日本ハム3-2オリックス

(5月15日 札幌D)
 スタンドの2万7561人を「歴史の証人」へ導いたのは、日本ハムの助っ人たちだった。今後の球界を背負っていく有原のデビュー戦。大谷初登板の13年以来の「観戦証明書」が来場者に配布された特別な日に、ハーミッダが打ち、レアードが試合を決めた。

 2点差の6回1死二塁だった。前夜に決勝三塁打で大谷に復活白星をプレゼントしたハーミッダが左翼線二塁打。これで1点差に詰め寄ると、続くレアードが左翼席へ決勝6号2ランを叩き込んだ。7回に交代が決まっていた有原が勝ち投手となるには、この回に逆転するしかなかった。そんな奇跡を起こした。

 レアードは有原とお立ち台に上がった。「有原に勝ち星をつけられて良かった。凄い投手だし、一緒のチームで良かったよ」。22歳の若者を見つめながら、11年にヤンキースでメジャーデビューした若かりし頃の自分を思い出した。「最初の打席はデレク・ジーターの代打で四球だった。2打席目に中前打も打った。今でも鮮明に覚えている。有原もこの日をずっと忘れないだろう」。ルーキーの記憶に深く刻まれた一撃に胸を張った。

 05年にマーリンズでメジャー初打席を代打満塁弾の離れ業をやってのけたハーミッダも「自分がデビューしたのはもう10年前のこと。有原がどれくらい緊張していたか分からないが、勝てて良かった」とメモリアルデーを祝福した。レアードはゴールデンルーキーの将来も予言した。「有原は寡黙だからそんなに話をしていないが、ドラフト1位の投手だし、明るい未来が待っているよ」。両外国人の記憶にも残る一日になった。

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