“オリ姫デー”に彦星現れた!ドラ7西野パ新人1号

[ 2015年4月30日 07:15 ]

<オ・楽>フェイスシールを両頬に貼り笑顔の西野

パ・リーグ オリックス6-0楽天

(4月29日 京セラD)
 打った本人が一番驚いた。4回、1点を先制し、なお2死三塁。オリックスのルーキー西野は美馬が投じた初球、カットボールをフルスイングすると、打球は右翼席に達した。プロ初本塁打はパ・リーグの新人では一番乗り。それも1メートル67とチームで最も小さく本塁打に縁がなかったドラフト7位の24歳が打った。

 「打った瞬間は夢中で行ってくれと思ったが、本当に行くとは思わなかった。自分には見たことない弾道だったので」。京セラドームで史上最多を更新する3万6128人が集まった観客は、しっかりと見届けた。

 巨人・阿部と同じ浦安リトルシニア出身。通算346本塁打の12歳先輩とは違い、長打力が売りではない。東海大浦安では高校通算8本も公式戦は0本。国際武道大、JR東日本でも本塁打は全てオープン戦で、最後の一発は日本代表として出場した14年9月のアジア大会・モンゴル戦。打撃練習でも「着弾点は見てない。どうせ入らないですから」と苦笑いしていたが、春季キャンプを視察した侍ジャパンの小久保監督から「体は小さいが、バットの軌道が非常にいい」と評価されていた。その鋭いスイングでスタンドまで運んだ。

 8回にも勝利を決定づける2点三塁打を放ち、プロ初の3安打猛打賞も記録。試合に出場し始めた頃は「緊張して吐き気がした」と言うが、全力でバットを振り込み、スイングスピードが上がったことで強い打球も打てるようになったという。

 この日は初の試みとなる「オリ姫デー」を開催。選手はピンクのラインが入ったユニホームを着用し特にイケメンの西野は似合った。初のお立ち台。インタビュアーから「オリ姫の彦(ひこ)星になってください」と振られ「期待に応えたいと思います」と爽やかな笑顔を振りまいた。オリ姫を夢中にさせるルーキーだ。

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