ルーキー中村の1番起用ズバリ!伊東監督「勢いをつけてくれた」

[ 2015年4月30日 21:56 ]

<ロ・西>プロ初本塁打の記念球を手にお立ち台に上る中村(左)と3勝目をあげた涌井

パ・リーグ ロッテ3―2西武

(4月30日 QVCマリン)
 ロッテがエースとルーキーの活躍で6カードぶりのカード勝ち越しを決めた。

 初回、先発の涌井は西武打線を簡単に三者凡退に斬って取ると、その裏にドラフト1位ルーキー、中村のバットが火を噴いた。

 この試合、「1番・三塁」でスタメン出場の中村は西武先発のルブランが投じた4球目のカットボールを強振。すると、ライト方向に舞い上がった打球は風にも乗ってポール際に飛び込む先頭打者本塁打となった。

 続く2回にも2点の援護点をもらった涌井は8回を投げて4安打2失点という内容で降板。9回は西野のリリーフを仰ぎ、今季3勝目を挙げた。

 4日の楽天戦以来となる白星に涌井は「自分自身3連敗していたので、絶対勝つという気持ちでマウンドに上がった。チームも久しぶりにカードの勝ち越しを決めたので、これから乗っていきたい」とエースの役割をしっかりと果たし、充実の表情を見せた。

 新人のプロ初本塁打が初回先頭打者本塁打というのは球団初。パ・リーグでは4人目となる快挙を達成した中村は「1打席目からどんどん振っていこうという気持ちがホームランにつながった」と先制の一発を振り返り、この日、試合の観戦に訪れていた両親に贈るという記念のボールを握りながら笑顔を見せていた。

 ルーキーの起用がズバリ当たった伊東監督は「風に乗ったけれど、ホームランには変わりない。今のチームに足りない積極的な姿勢で勢いをつけてくれた」と中村を称え、涌井に関しては「前回やられている分(涌井は11日の西武戦で負け投手)、気合が入っていた。球速も後半に入ってから上がっていたしね」とその投球に舌を巻いていた。

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