イチロー“ゆとりスロー”でも3.6秒 初左翼でワンバウンド補殺

[ 2015年3月15日 05:30 ]

<マーリンズ・カージナルス>自慢の強肩を披露したイチロー(AP)

オープン戦 マーリンズ6―3カージナルス

(3月13日 ジュピター)
 マーリンズのイチローが、オープン戦6試合目にして初めて左翼で出場したカージナルス戦で再び強肩を発動した。1―0の2回2死二塁で左前打を処理すると、本塁へワンバウンド返球で補殺。8日の同戦でも右翼から三塁を狙った走者をノーバウンド返球で刺したが、「興味深いデータ」としたのが、捕球から目標到達までが前回同様3・6秒(スポニチ調べ)だったことだ。

 前回は打球に勢いよくチャージし、右翼から三塁へ「3・6秒バズーカー」を発射した。だが、この日は「普通に捕って投げればアウトになるタイミング」と走者が本塁へ突っ込んだのを確認し、ゆとりを持って投げた。体に勢いをつければ送球の勢いも増す半面「バランスを崩したら肩がどんなに強くても投げられない」とリスクも伴う。

 「距離もきょうの方が長いかな。チャージしなくても時間が同じ。これは興味深いですね」。まさに「3・6秒の達人」。「ゆとりスロー」でも同タイムを計測したことは、メジャーで10年連続ゴールドグラブ賞を獲得した名手にとっても新たなヒントを得た様子だった。

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