巨人 ファイナルS開幕投手は内海 第2戦沢村 復調コンビに託す

[ 2014年10月8日 09:00 ]

長野(手前)相手に投球練習する内海。沢村(左奥)も真剣な表情で見つめる

 巨人・内海哲也投手(32)が15日に開幕するクライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージ(東京ドーム)で開幕投手を務めることが7日、濃厚となった。チーム勝ち頭の12勝を挙げた菅野智之投手(24)が右肘じん帯の部分損傷で同シリーズの復帰は絶望的となる中、シーズンは7勝にとどまったエース左腕に日本一奪回の初戦を託す。また、16日の第2戦は沢村拓一投手(26)の先発が有力視される。

 レギュラーシーズン最終戦から一夜明け、巨人・原監督は、CSファイナルSの先発ローテーションについて言及した。

 「アバウトには決めている。少なくとも1、2戦くらいまでは(投手コーチが)伝えているのではないかな」

 セは予告先発制は採用されないため明言は避けたが、関係者の話を総合すると、第1戦は内海の先発が濃厚だ。左腕は左肩腱板の一部炎症などの影響もあって、今季7勝9敗に終わったが、8月以降に6勝。リーグ優勝した過去2年もファイナルSで「開幕投手」を務めており、大舞台の経験も豊富だ。

 チーム最多12勝の菅野が右肘じん帯の部分損傷でCSでの登板は絶望。現状でCSの先発候補は内海、杉内、沢村、小山の4人。最大6連戦となるため、1、2戦目に投げる投手は中3日や4日で再度先発することが考えられる。内海はスタミナ面に関しても問題がない。

 そして、第2戦には「勢い」を買って沢村を起用する。右肩の不安などで開幕は出遅れたが、8月28日の阪神戦(東京ドーム)から4連勝フィニッシュと調子を一気に上げている。登板間隔が短い先発にも十分耐えられる馬力もある。

 内海はこの日、川崎市のジャイアンツ球場で44球のブルペン投球を行い、「(普段通り)変えないこと。今は良い感じできている」と表情を引き締めた。第3戦は杉内、第4戦は小山が予想され、日本一奪回に向けた道筋はつけられた。

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2014年10月8日のニュース