ザック、ジャパン1号!楽天に救世主 来日2戦目一発

[ 2014年6月23日 05:30 ]

<神・楽>2回無死一塁、ラッツは右中間2ランを放つ

交流戦 楽天5―1阪神

(6月22日 甲子園)
 雨上がりの甲子園に乾いた打球音が響いた。楽天の新外国人ラッツが放った右中間への低いライナーが、そのままフェンスオーバー。虎党のどよめきを一身に浴びながらベースを一周した。

 「フェンスの手前でワンバウンドかなと思った。こんなに早く一発が打てるとは思わなかった」

 相手先発はプロ野球タイ記録の6試合連続2桁奪三振を狙った能見。2回無死一塁の初対戦で138キロ直球を捉え、来日初本塁打となる先制2ラン。来日初の猛打賞も記録。「スコアラーにもらうデータが生きた」と感謝した。

 ファーストネームはサッカー日本代表監督の愛称と同じ「ザック」。ブラジルW杯でザックジャパンは2試合で1分け1敗。1次リーグ敗退の危機だが、ラッツはデビュー戦の前日からの2試合で1本塁打を含む5安打3打点だ。サッカーに興味がない助っ人も「みんな早起きしている」と日本国民の「熱」は強く感じている。「一生懸命、自分たちのプレーをしてほしい」と運命のコロンビア戦を控えた日本代表にエールを送った。

 チームは実に4月19日以来の連勝で西武と並び5位タイに浮上した。4~6番にジョーンズ、ラッツ、ボウカーを並べた打線で勝った佐藤監督代行は「3人並ぶと相手も警戒する」とニヤリだ。今月は19日までの13試合の平均得点は2・7で3勝10敗。ラッツが加入した今回の阪神2連戦では計9得点と激増した。ザックジャパンと同様に得点力不足だった楽天に、救世主が現れた。

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