プロ野球タイ6試合連続2桁奪三振ならず…能見、4回5失点で降板

[ 2014年6月23日 07:57 ]

<神・楽>2回無死一塁、ラッツ(右)に右越え2ランを打たれた能見

交流戦 阪神1―5楽天

(6月22日 甲子園)
 阪神・能見のプロ野球タイ記録への挑戦は、4回で早々と幕を閉じた。91年の近鉄・野茂英雄に並ぶ6試合連続2桁奪三振がかかったマウンドで、5失点降板。奪った三振の数は3にとどまった。

 快記録が途絶えたことに未練はない。6敗目を喫し、先発としての責任を果たせなかったことに悔しさをにじませた。

 「ボールが高かったんでね。修正もできなかったし」

 初回、内野ゴロ3個と上々の立ち上がりを見せた矢先、2回に落とし穴が待っていた。先頭のジョーンズに四球を許すと、続くラッツに直球を右中間席に運ばれる2ランを浴び、先制点を与えた。さらに、連打と四球で1死満塁と攻められ、西田の遊ゴロと岡島の左犠飛で失点。計4点の献上で、序盤で試合の主導権を握られた。

 「(球審に)あそこを取ってもらえないときつくなる」と振り返ったように、右打者の内角への際どいボールがことごとくボールと判定される不運もあった。4回には先頭の牧田に中越えソロを浴び、立ち直れないままマウンドを去った。

 5月16日のDeNA戦から前回登板の14日の西武戦までセ・リーグ新記録の5試合連続2桁奪三振をマーク。その中で「(三振の数に)こだわりはない。チームが勝たなければ意味がない」と無関心を強調し続けてきた。この日も含め、記録へ挑んだ6試合でチームは5敗と、もどかしい結果だけが残った。

 「(次回へ)できることをしっかりやっていきたい」。リーグ戦再開となる27日からの中日3連戦中に登板予定の背番号14は、前を向いて球場を後にした。

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2014年6月23日のニュース