育成出身2人目!万谷「魂を込めた」新人年プロ初勝利

[ 2014年6月23日 05:30 ]

<D・西>プロ初勝利を挙げ、中畑監督(右)に祝福されるDeNA・万谷

交流戦 DeNA4―3西武

(6月22日 横浜)
 入魂の10球だ。DeNA・万谷は同点の7回に登板。自己最速タイの148キロ直球を軸に3人で片付けた。直後に味方が勝ち越し。育成出身では史上2人目となる新人年のプロ初勝利を手にし「今までビハインドでの登板ばかりだったし、いつも以上に気合が入った。結果が求められる世界。一球一球に魂を込めた」と顔を紅潮させた。

 昨秋ドラフトで育成2位指名を受け入団。26歳の年齢もあって「1年目が勝負。1軍に上がれなければ終わり」と退路を断った。両コーナーに投げ分け、力のある直球が認められて4月に支配下登録。大事な局面を任せられるようになった。

 幼少時代を過ごした大阪市城東区で近所に住んでいた中日・平田とは幼なじみ。小学校時代はバッテリーを組んだこともある。プロ入りは大きく遅れたが対戦できる舞台までたどり着いた。前日に逆転サヨナラ打を放った嶺井に続き、新人がヒーローになり3連勝。2試合を残し、7年ぶりとなる交流戦の勝率5割以上を確定させた中畑監督は「万谷は全部の球に力がある。8、9回を(守護神・三上と)新人に任せたい」と新セットアッパーに指名した。

 ▼中日平田 うれしいですね。家が道を挟んで2軒隣で、ガチの幼なじみ。お祝いメールします。

 ◆万谷 康平(まんたに・こうへい)1987年(昭62)8月28日、大阪府生まれの26歳。小1から野球を始め、阪南大高―阪南大を経て、社会人のシティライト岡山とミキハウスREDSでプレー。昨年の育成ドラフト2位でDeNAに入団。今年4月に支配下登録された。好きな言葉は「二度とない、この1球」。1メートル85、78キロ。右投げ左打ち。

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2014年6月23日のニュース