オリックス8連敗…ドラ1吉田一、開幕ローテ“消滅”

[ 2014年3月17日 05:30 ]

オープン戦<D・オ>試合後のベンチでミーティングする先発・吉田一(中央)ら

オープン戦 オリックス6―9DeNA

(3月16日 横浜)
 オリックスのドラフト1位・吉田一の開幕ローテ入りが消えた。16日のDeNA戦でプロ初先発したが、初回にバルディリスに3ランを浴びるなど、5回82球を投げて7安打5失点。「初回がなかったら、もう少しまとまっていた。大量点にもならなかった」と課題の立ち上がりの悪さにうなだれた。

 前回8日の巨人戦では6連打を浴びて6失点。今回はラストチャンスだったが、4回に後藤に外角直球を右中間席に運ばれるなど2被弾。生命線のコントロールにばらつきがあり、森脇監督は「前回よりもいいものが出たが、ごまかしきれないものも見えた」と話し、高山投手コーチも「現時点では当てはまらない」と開幕ローテ入りは断念。チームは引き分けを挟んで8連敗で、ダブルパンチをくらった格好だ。

 ただ、指揮官は同時に「貴重な戦力なのは間違いない。彼の潜在能力を出すのに、どれだけの期間が必要か。一番いい方法をとりたい」と、2軍で先発調整をさせて、シーズン中の入れ替え案を模索する。吉田一も「変化球は投げるごとに良くなっている」と手応え。早期の1軍ローテ入りを目指し、次なる戦いへ視線を移す。

 これで、開幕ローテは金子、井川、ディクソン、西、岸田、松葉の6人が内定。外国人枠の問題でマエストリが保留扱いだが、チームの骨格は徐々に見えてきた。打線は16安打を放つなど上昇傾向が見えてきただけに、先発の安定感はさらに重要になりそうだ。

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2014年3月17日のニュース