上原、ケネディ駐日大使に世界一報告 連覇へ強力タッグ

[ 2014年1月22日 05:30 ]

上原、田沢はキャロライン・ケネディ駐日米大使にレッドソックスのユニホームをプレゼント。両投手が手にするのはグリーンモンスターに掲示されていた両投手の背番号

 昨季ワールドシリーズを制したレッドソックスの上原浩治投手(38)と田沢純一投手(27)が21日、米国大使公邸を表敬訪問し、キャロライン・ケネディ駐日大使(56)にワールドシリーズの優勝トロフィーを披露した。レッドソックスと上原のファンを公言する同大使は、2人に野球で日米両国をつなぐ親善大使としての役割を期待。上原と田沢は世界一トロフィーを前に、あらためてワールドシリーズ連覇を誓った。

 元ヤンキースの松井秀喜氏、指揮者の小澤征爾氏らが出席した華やかなレセプション。その席でケネディ駐日大使は「MLBと選手たちは、日本における親善大使です。日米両国の野球外交の偉大な遺産を、維持していただくことに感謝します」とあいさつ。上原、田沢が日米関係に果たした役割を称えた。

 ケネディ氏とレッドソックスは深い縁でつながっている。レッドソックスの本拠で流れるニール・ダイアモンドのヒット曲「スイート・キャロライン」は、ケネディ氏を歌ったものとして知られる。自身のツイッターの自己紹介欄には、レッドソックスファンであることを記載。さらに「上原がんばれ」と応援メッセージも付け加えているほどのレッドソックス・ネーション(熱狂的ファンの呼称)だ。

 昨年11月には、上原が自身のツイッターをケネディ駐日大使がフォローしたことを明かし「凄い方にフォローされてるみたい」とツイートしたこともある。そんな両者がついに日本で対面。上原は田沢とともに「KENNEDY」の名前が入った背番号13のレッドソックスのユニホームを贈呈した。背番号はワールドシリーズを制した2013年にちなんだ。

 昨年4月には本拠地ボストンで連続爆破テロが発生。上原と田沢の2人も被害者を慰問したり、野球を通じて追悼の意を表してきた。同大使はMLBの日米関係への継続的な支援に感謝し、今後もパートナーシップを継続していくことを確認した。

 MLBの世界一トロフィーが日本に来るのは、松坂大輔を擁してレッドソックスが世界一になった翌年の08年と、松井秀喜がワールドシリーズMVPに輝き、ヤンキースを世界一に導いた翌年の10年以来、3度目。その栄光の歴史が刻まれたトロフィーを前に上原は「今年も同じ思いができるように頑張りたい」と今季の活躍を誓った。

 ケネディ氏との対面であらためて自身の昨季の偉業を確認した上原。今季も田沢とともにワールドシリーズ連覇を狙うチームの原動力となる。

 ▽「スイート・キャロライン」 1969年にリリースされた米国出身歌手のニール・ダイアモンドが歌ったヒット曲。レッドソックスが本拠フェンウェイ・パークの8回裏の攻撃前に流し、キャロライン・ケネディ駐日大使を歌ったものとして知られる。毎試合流れるようになったのは、2000年前半とされる。

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