建山 来季も米一本!日本の球団から話も「国内全く考えてない」

[ 2013年12月9日 09:16 ]

札幌に「里帰り」した建山はハツラツとした動きを見せる

 元日本ハムで、ヤンキースからFAとなっている建山義紀投手(37)が8日、札幌市内で自主トレを行った。米球界3年目だった今季は初めてメジャーでの登板機会なしに終わった。シーズン終了後には日本の球団からも話があったというが、来季も米球界一本に絞っていることをあらためて明言した。

 右サイドから回転のいい球を投げ込む姿は、日本ハム時代から変わらない。それでも建山は「年齢による衰えは感じていますよ」と笑う。

 2010年オフに日本ハムからFA権を行使して海を渡り、レンジャーズに入団。貴重な中継ぎとして2年間で通算53試合に登板し、3勝(0敗)をマークした。しかし、今季はマイナースタートで、6月にはヤンキースへ移籍。傘下の3Aスクラントンでは21試合で2勝2敗1セーブ、防御率1・70の好成績を残したが、最後までメジャーのマウンドに立つことはできなかった。

 「レンジャーズもヤンキースも優勝を狙うチームだし、ブルペンの層も厚かったから仕方ないですね」と振り返る。来季の所属先は未定。シーズン後にFAとなった建山の獲得に興味を示す日本の球団もあったが「今は国内復帰とか、戻ってくることは全く考えてはいません。とにかく(米球界から)いいオファーが来るのを待ちたい」と来季も米球界一本に絞っている。

 プロ入りして15年。今月26日に38歳となる右腕は調整法もマイナーチェンジした。これまではシーズン終了後も体を動かす「日本式」だったが、今年は9月上旬のシーズン終了後はボールを握らない「メジャー式」で体を休めてきた。前日に札幌入り。年内は日本ハム時代に過ごした地でボールを使ったトレーニングを進めながらオファーが届くのを待つ。

 「投げることに関しては問題ない。話があってもマイナー契約でしょうけど、目標はメジャーでのマウンド。キャンプで、しっかりアピールする準備をしたい」。2年ぶりのメジャーの舞台を目指し、建山の挑戦は続く。

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2013年12月9日のニュース