呉昇桓は「変なヤツと思うかもしれないけど、そういう顔」

[ 2013年12月9日 05:30 ]

阪神が獲得した呉昇桓

 日本プロ野球選手会主催の「ベースボールクリスマス2013in岩手」が8日、岩手県滝沢村の岩手産業文化センターであった。選手会から招待を受けて出席した韓国プロ野球選手会会長の徐在応(ソジェウン)投手(36=起亜)が取材に応じ、サムスンから阪神に新加入した呉昇桓(オスンファン)投手(31)の日本での活躍に太鼓判を押した。

 「(阪神と)契約した日(4日)も会ったし、僕が日本に来る前の日も会った。“おめでとう”と言ったよ。“新人の気持ちで一生懸命やれ”とも伝えた」

 呉昇桓にとっては、兄貴分にあたる存在だ。98年から07年途中まで米国でプレーした元メジャーリーガー。06年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の韓国代表では大会期間中、同部屋だったという。「よく知っているよ」。だからこそ、その言葉には重みと説得力があった。

 「力があるから日本に行っても活躍できる。あらゆるものを持っている選手。自信だけ持ってやれば必ず成功できる」

 03年にはメッツで先発ローテーションに定着し、9勝を挙げた右腕。太鼓判を押した後には、異国の地で活躍する秘けつもアドバイスした。

 「チームの中に溶け込むことが重要。意見交換をして、コミュニケーションをしっかりとることが重要」

 最後には、報道陣に対して、寡黙な韓流守護神とうまく付き合うための助言も…。「表情がなくて変なヤツと思うかもしれないけど、もともとそういう顔だから。コミュニケーションをとれば、よくしてくれるよ」。これも、弟分のために周囲の環境を整える一手だった。

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