広島 新助っ人キラ 「4番・一塁」デビューへ

[ 2013年7月9日 06:00 ]

 呼称、キラ。広島の新助っ人は、映画化もされた漫画「デスノート」の主人公と同じ呼び名だ。

 ノートを付ける習慣はさほどないというが、4連敗中の総得点がわずか5点という打線の窮状を思えば、作中で大活躍する“死神”のように相手投手に襲いかかってくれないものだろうか…。

 不振のエルドレッドが8日、出場選手登録を抹消された。代わって先月17日の来日から2軍で調整していたキラ・カアイフエ内野手(29)が9日に登録される。DeNA戦(横浜)では「4番・一塁」での出場が有力だ。相手予告先発はドラフト2位入団の三嶋。7日に阪神・藤浪に敗北するなど、チームは今季、新人投手と対戦した13試合は3勝9敗1分けと苦しむ。キラは打倒新人の期待も背負う。

 「起爆剤にはなれない。野球は9人でやるものだ。1人の力ですべてを変えることはできない。ただ、何かのきっかけになれればと思う」。静かな意気込みが逆に頼もしく聞こえる。球宴まで、混戦の3位争いを演じる3球団との9連戦。野村監督は「軸になる選手が打てば若い選手もリラックスして臨める」と期待した。

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2013年7月9日のニュース