本田の先輩、日工大駒場・本田監督 強気采配で夏1勝

[ 2013年7月9日 06:00 ]

<都桜修館中教校・日工大駒場>選手に指示を出す日工大駒場・本田監督

東東京2回戦 日工大駒場6―0都桜修館中教校

(7月8日 神宮)
 神宮の一塁側ベンチ。日工大駒場・本田光監督がかける黒縁めがねの奥の眼光は、あの男のように鋭かった。初回1死一、三塁の好機。4番・住谷の初球に2走者がスタートを切るエンドランを仕掛けた。打球は三遊間を破る適時打となった。

 「大会の初戦ということで、守りに入らないように、積極的に攻めさせていただきました」

 今春に監督に就任し、初めての夏で1勝を挙げた。石川県出身で、国民栄誉賞を受賞した松井秀喜氏の母校・星稜で3年間、野球部のマネジャーを務めた。同じ名字のサッカー日本代表、本田圭佑(CSKAモスクワ)は、2学年下の後輩。部が違ったため面識はなかったが、本田のような強気な攻めが采配に表れた。4安打を放った住谷は「(初回エンドランの)サインは試合では初めて。あれで乗っていけた」と振り返った。

 7日の練習後には、ベンチ入りメンバー20人に手紙を手渡した。エースで主将を務める木下は「“おまえらを信じているぞ”と書いてあった」と感激しながら試合に臨み、6回を1安打無失点に封じた。本田監督は「星稜で学んだ人間形成を生かしていきたい」と、自身が果たせなかった甲子園出場に思いをはせた。

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2013年7月9日のニュース