“常陸のダル”太田一 金谷 1回零封 ロッテスカウト「一番の魅力は体」

[ 2013年7月9日 06:00 ]

<太田一・笠間>5回から1イニングを3者凡退に抑えた太田一・金谷

茨城1回戦 太田一13―0笠間

(7月8日 ひたちなか市民)
 第95回全国高校野球選手権大会(8月8日から15日間、甲子園)の地方大会は8日、10会場で79試合が行われた。茨城大会では今秋ドラフト候補の太田一の長身右腕・金谷太輔投手(3年)が笠間戦に救援登板し、1回無安打無失点。チームは13―0の5回コールド勝ちを収め、同校初の甲子園出場へ向け上々のスタートを切った。9日は10大会で74試合が行われる。

 駐車場は満車で、内野席はほぼ埋まっていた。お目当ての選手はただ一人。13―0の5回。すでに大勢は決していたが「常陸のダルビッシュ」こと太田一・金谷がマウンドへ向かうと、ひたちなか市民球場がこの日一番の盛り上がりを見せた。 「直球がまだばらけていました。制球力を上げていかないといけない。次は緩い変化球でストライクを取りたいです」

 1メートル91の身長にすらりと伸びた手足。関東の今秋ドラフト候補のトップを切って登場した。代打・小瀬に最速141キロの直球を4球投じた後、低めのスライダーで空振り三振。後続も直球で投飛と投ゴロに抑えた。

 金谷は太田中まで捕手だったが、太田一入学後に投手に転向した。当時の身長は1メートル83。ブルペンで投手の球を受けていた時に突然、島根修二監督から「投げてみろ」と言われたのがきっかけだ。「自分が(どうしたらいいか)分からなくなったら見る」と参考にしているのがダルビッシュの投球フォーム。動画サイトで体重移動の方法を研究。長い手足を持て余すことなく、使い切るすべを学んだ。

 視察に訪れたロッテの永野吉成チーフスカウトは「一番の魅力は体。粗削りな大型投手で、まだまだ伸びしろがある」と評する。身長が伸びた理由を母・久美子さんは「寝るのが本当に好きなんです。寝る子は育つんですかね」と笑う。前日は練習後の午後2時から約5時間も睡眠を取り、夕食後の午後10時半から家を出る30分前の午前7時20分までたっぷりと眠ったという。「マウンドに上がらないと緊張しないので」とマイペースなところも魅力の一つだ。 次戦は13日の古河三戦。金谷は「自分が抑えて次も勝つ。一戦必勝でやっていきたいです」と1900年の学校創立以来、初の甲子園出場を目標に掲げた。

 ◆金谷 太輔(かなや・だいすけ)1995年(平7)8月27日、茨城県生まれの17歳。小3から太田ベアーズ(軟式)で野球を始め、太田中まで捕手。太田一に入学後投手に転向し、2年春から背番号「1」。憧れの選手はダルビッシュ。1メートル91、79キロ。右投げ右打ち。

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