中田賢 お待たせ今季初勝利、初回4失点も守道監督ゲキで立ち直る

[ 2013年4月29日 21:30 ]

<中・巨>お立ち台でファンの声援に応える(右から)中田賢、ドアラ、クラーク

セ・リーグ 中日11―4巨人

(4月29日 ナゴヤD)
 初回の初球、巨人先頭の矢野に右翼線二塁打を浴びた中日先発の中田賢の歯車がいきなり狂った。何とか1死はとったものの、3番坂本から4連打を浴びるなどあっという間の4失点。この先何点取られるのかという不安の滑り出し。

 その裏、味方が3点を返してからが違った。高木監督に直接ゲキを飛ばされ、さらに近藤投手コーチからも「気持ちが逃げたら終わり。その時点で代える」と言われ、「腕を振っていこう」と気力を振り絞った。人が変わったように直球に力がこもり、3回には巨人の4、5、6番を3者連続三振、8回まで三塁を踏ませなかった。

 チームは2回に追い付き、5回に勝ち越し、6回には6点のビッグイニングで大量リードを奪い、中田賢は今季初勝利。東京ドームで巨人に3連敗を喫し、ようやく一矢報いた形。お立ち台で中田賢は「応援が力になります。これから上がっていく」とキッパリ、竜のエース背番「20」が巻き返しを誓っていた。

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