バレ 3タテ逆転V弾!拙守もあるけど…3戦すべて勝利打点

[ 2013年4月29日 06:00 ]

<ヤ・巨>巨人を3連破し、ヤクルトのバレンティン(右)は宮本にキスの祝福を受けそうになる

セ・リーグ ヤクルト2-1巨人

(4月28日 神宮)
 連夜の逆転弾。0―1の8回1死一塁、ヤクルトのバレンティンは巨人の3番手マシソンの初球、外角直球を強振した。前日は左翼席に運んだが、この日はヤクルトファンで埋まった右中間席に弾丸ライナーで放り込み、チームを今季初の5連勝に導いた。

 「チームが負けている状況で勝利をもたらせていい気分だね。マシソンは直球が持ち味の投手。初球から直球一本で待っていた」

 巨人には今季、東京ドームで3連敗(12~14日)したが、神宮では3連勝で強烈なお返し。その3試合全てで勝利打点を挙げたのがバレンティンで、巨人戦での2日連続の決勝逆転本塁打は、球団史上初めてだった。

 伏線があった。7回2死一塁から加藤の右翼後方への飛球を捕球できず(記録は二塁打)、先制点を与えてしまった。前日も5回に打球の目測を誤ってピンチを招いていたが、直後の6回に逆転3ランを放った。「取り返すチャンスが来ることを待っていた」。集中力を高め、一振りで決めた。打点を挙げた今季6試合中、5試合が勝ち試合。小川監督が「いい場面で(守備の)ミスもしてくれるけど…。集中力はあらためて凄いと思う」と言うように、5連勝中は打率・450、3本塁打、12打点と快進撃の立役者となっている。

 借金は一気に2まで減らした。「これからもみんなで力を合わせていきたい」とバレンティンが話せば、宮本も「まだどこも巨人に3連勝してないんだから大きいね」と主砲の一打を称えた。巨人の独走は許さない。そのメッセージを込めたバレンティンの強烈な一撃だった。

 ≪ペタジーニ以来14年ぶり≫ヤクルトが昨年4月20~22日以来となる対巨人戦同一カード3連戦3連勝。V打は3戦ともバレンティンが記録したが、チームで対巨人戦3試合連続勝利打点は、ペタジーニが99年9月3~5日にマークして以来14年ぶりとなった。

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