西武・栗山 最強3番4安打4打点!堅首レオ19安打15点爆勝

[ 2013年4月29日 06:00 ]

<西・楽>5回2死満塁、2点適時打を放つ西武・栗山

パ・リーグ 西武15―1楽天

(4月28日 西武D)
 西武・栗山が少しだけ色気を見せた。12―1と大量リードした7回1死二塁。本塁打が出ればサイクル安打だった。1ボールからの2球目、高めの速球を強振。ファウルになった。すぐに思い直した。次の外角低めを逆らわず中前へ。代走が送られベンチに戻ると「らしいね」の声が上がった。

 「ちょっとは狙いましたよ。でもあしたもあるので、雑な打席にはできなかった。キャラ的にもサイクル(安打)とかできないですからね」

 同点の3回1死一塁の右翼線二塁打が決勝点となった。5回の打者13人8得点には、右翼線三塁打と2死二、三塁からの2点右前打。2連敗中のチームに今季最多の19安打15得点の爆発を呼んだ。主将が結果で、嫌なムードを吹き飛ばした。

 新3番はとにかく勝負強い。得点圏打率・516、打点23はリーグトップだ。「中村、中島さん(現アスレチックス)がいなくてチャンスで打ちたいという気持ちもあった」と話したが、今は違う。90年生まれの金子、浅村、そして炭谷、秋山らがつないでくれる。「彼らがいるから、自分の打撃さえすればいいと余計な力は入っていない」。24四球、出塁率・504もリーグ1位と数字が証明する。グラウンド外では2番に固定されている秋山に対し「チーム打撃をやりながら3割を打つのが面白さだよ」とアドバイスするなど、目的意識を、柔らかい言葉で伝えるすべをもっている。

 左太腿痛からDHが続いているが「思ったよりも動けた。(守備復帰は)近いと思います」と言った。ピンクのジャケット姿に「春らしいでしょう」と言い、駐車場で家族と再会。試合中にはない柔和な笑顔だった。

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2013年4月29日のニュース