伏兵・矢野 先制2点打 北島康介似が本家の前で

[ 2012年11月4日 06:00 ]

<巨・日>初回2死満塁で先制の2点適時打を放った巨人・矢野はファンの歓声に帽子を振って応える

日本シリーズ第6戦 巨人4―3日本ハム

(11月3日 東京D)
 ヒーローにはなり損ねた。それでも巨人・矢野が一振りで日本一を大きく手繰り寄せた。初回2死満塁で、左翼フェンスを直撃する先制の2点適時打。一塁上でベンチに向かってガッツポーズを繰り返した6番打者は「練習でやってきたことが、そのまま出せて良かった」と喜びを爆発させた。

 野球選手生命を脅かすケガを乗り越えてきた。08年に右肘を故障。オフには右膝関節を手術した。出場機会は減ったが勝負強い打撃には磨きがかかった。今季も62試合の出場ながら、打率・307。代打でも同・313の数字を残した。

 ベンチでも最前列で鼓舞し、1年間戦力となってつかんだ日本一。顔が似ていると言われる競泳の五輪金メダリスト・北島康介がスタンド観戦する中で大活躍してみせた。第5戦でも5番で2安打を放った伏兵は「(シーズン通じて)1年間、グラウンドに居続けての優勝っていいですよね」と話した。

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2012年11月4日のニュース