新井兄弟 初のアベック弾!阪神連敗ストップ

[ 2012年7月30日 06:00 ]

<神・D>4回2死二、三塁で中越え3ランを放った阪神・新井良は笑顔を見せた

セ・リーグ 阪神9-2DeNA

(7月29日 甲子園)
 阪神・新井ブラザーズの兄弟アベック弾が、甲子園の夜空に描かれた。8連敗を阻止する派手な一発攻勢に虎党は酔いしれた。

 まずは弟の良太だ。鳥谷の2ランで逆転した直後の4回2死二、三塁。三浦の130キロフォークを完璧に捉え、5号3ランを中堅左に運んだ。「ここ最近、全く打てていなかったし、エラーもして最悪でした。本当に打てて良かった」。この日は3番から7番に降格。3試合連続失策も記録していただけに、通算45勝を許している天敵・三浦を粉砕する一発に胸をなで下ろした。

 そして、今季初となる1試合4本塁打を締めたのが、兄の貴浩だ。7回2死一塁から左越え2ラン。弟に並んだ5号は、5月5日の巨人戦(甲子園)以来、実に85日ぶりの一発だった。「(手応えは)良かったです」と言葉少なかったが、和田監督は「前のホームランが思い出せないぐらいだね」と目を細めた。

 兄弟アベック弾は81年のリー兄弟(ロッテ)以来、31年ぶり史上3組目。セ・リーグでは初めての快挙だ。10年12月、中日から阪神に移籍した良太が入団会見で「何とか実現したい」と誓った夢がついにかなった。「自分はそんな余裕はないですけど、両親は喜んでくれるかな」。そう表情を緩めた良太に対し、貴浩は「良かった。でも勝ったことが一番良かったですけど」と振り返った。

 後半戦に入り、前日まで4試合で計3得点だっただけに、和田監督も「タイガースらしい攻撃が久しぶりにできた」と目尻を下げた。圧勝に花を添えた新井ブラザーズのアベック弾に虎党も希望の光を見たに違いない。

続きを表示

この記事のフォト

2012年7月30日のニュース