後半戦切り札だ!宮国 復帰2戦目6回1失点

[ 2012年7月30日 06:00 ]

<広・巨>6回を1失点に抑えた巨人先発・宮国

セ・リーグ 巨人1-1広島

(7月29日 マツダ)
 収穫のドローだ。後半戦ローテーションに、巨人・宮国がしっかり加わることを証明した。「腕があまり振れず置きにいってしまうボールが多かった」。歯切れは悪かったが6回5安打1失点、7奪三振の内容は十分だった。

 午後3時試合開始。炎天下のマウンドで涼しげに投げ続けた。3回1死一塁から自らのけん制悪送球で1死二塁とピンチを広げたが、菊池を空振り三振、木村を二ゴロ。「打たせて取る自分の投球を心がけました」と後続を断った。4回2死二塁からエルドレッドの右中間二塁打で先制点を許したが、スライダーを痛打される直前の5球目に自己最速の149キロを計測。「知りませんでした。制球もできていない部分があった」と低めのボール球に納得しなかったが、5月に右肩痛で戦列を離れた後、復帰2戦目となった後半戦最初の登板で不安を払しょくした。

 将来のエース候補。先をにらんだ進化を目指している。昨年は夏場に「1、2キロ減った」というが、今年は朝昼夕に加えて夜食と1日4食、丼3杯のご飯をノルマに体重管理を徹底。5月に76キロだった体重は2キロ増えて78キロに。「この夏はこれを維持し、夏が終わったら体重を増やしたい」。来季、一年間ローテーションを守り抜くための肉体改造の第1弾。「これからローテーションを最後まで守れれば来年に生きてくる」。その手応えをつかんだ。

 「勝ち星はついてきませんでしたけどね。不安もない状態ですし、日を追うごとに良くなっています」と原監督。独走状態をさらに加速させそうな宮国の復調。今季9度目の引き分けにも、どこか満足そうだった。

 ▼巨人・川口投手総合コーチ 今の広島打線は真っすぐに強い。宮国はそこをスライダー中心でうまくかわしていた。ランナーを出しても粘り強さがある。四球も出さないしね。

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2012年7月30日のニュース