畠山弾に53人大興奮!岩手・高田高野球部が観戦

[ 2012年7月24日 06:00 ]

オールスター第3戦を観戦する高田高校野球部ナイン

オールスター第3戦 全パ6―2全セ

(7月23日 岩手県営)
 昨年仙台で開催された球宴に続く被災球児の招待。今年は岩手県内の小・中・高校生約3000人が招待され、スポニチ本紙連載「復興へのプレーボール」で掲載した高田高校野球部は2年連続で球宴を観戦した。1、2年生53人が、午前中の授業を終えた後、大船渡市内の仮校舎からバスで約3時間かけて球場に到着した。

 佐々木明志監督は「午後の授業は特別に休みをいただいた。岩手で球宴が行われ、それを目の前で見ることができた。ありがたいです」と感謝した。2年の村上莉玖(りく)主将も「新チームになって初めてのイベント。みんなではしゃぎながら来ました」とうれしそう。右翼席で観戦し、4回には地元出身の畠山の本塁打がすぐ近くに落ち、大いに盛り上がった。

 津波で流された陸前高田市の校舎には、2年半後に戻れる見通し。現在の1、2年生は本来の校舎を知らないだけに「1年生が卒業する頃に戻れれば」と佐々木監督。「今回の観戦でパワーをいただいた。いい励みになる」と続けた。

 また第2戦が行われた愛媛・松山市の小学生が俳句を書き入れた野球ボールを、この日招待された被災球児全員にプレゼント。代表して余土小6年・安田結月さんが「東北へ 夢を届ける ノ・ボール」、石井小6年・永井魁君は「ホームラン 積乱雲を 吹き飛ばす」と詠んだ後、キャッチボールでボールを贈呈した。

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2012年7月24日のニュース